まず現調でお宅を拝見すると、愛犬によるおしっこが原因でしょうか?…建具数枚の下部がふやけています。
ガラス入りの重い開き戸、大きなサイズの引戸、クローゼットの折戸、キッチン収納の扉など計8枚補修の必要が有りました。
お部屋での作業よりも弊社に持ち帰った方が作業効率が良いと感じ、お客様の了承を得て8枚分の建具を取り外し持ち帰る事にしました。
軽自動車で伺ったのですが、車内はギュウギュウになりました(^ ^;)
お客様の大切な持ち物ですので、ゆっくりゆっくり安全運転で事務所へ戻りました。



今回は充分に工期を頂きましたので、日々の現場工事が終わってから夜間作業したり、雨天で他の外部工事が延期した日などに作業しました。

作業手順はまずふやけてしまった箇所を取り除きます。

パテ処理をして成形。
そして着色をしていきます。
※お客様と協議の上、今回は塩ビシート貼りなどでは無く、塗装による補修を選びました。

根気のいる作業です。
こちらは仕上がった引戸。

こちらは仕上がった折戸。
お預かりしてから3週間後、ようやく8枚全て完成しました。
大切に大切に建具をお届けし、取り付けと傾きなどを調整して完了です。
お客様にとっては、長い間建具の無いお部屋での生活でしたので、申し訳なく感じていました。
また補修によってどのように仕上がってくるのか?…不安もあった事と思います。
ようやく建具をお届けでき、そして補修の仕上がりにも大変満足して頂き、自分もホッとしました。
お客様の満足度を上げる為に今まで補修技術を磨いて来ましたが、作業期間中のお客様のストレスを解消する事にも気を配らなければならないと改めて感じました。
これからも対部材、そして対お客様との接し方を勉強して行きます!!
追記… わたくし”T”がこの『リペア日記』を書きはじめて1年半ほど経ちます。
文脈のマンネリ化も気になります(^ ^;)
今後は他の職人の『リペア日記』も載せて行きたいと思います☆
乞う御期待!!